
シングルウェーハシッパーとは?ウェーハフレーム1枚用ブリスターボックスを解説
シングルウェーハシッパーは、ウェーハやウェーハフレームを1枚単位で収納し、保管や搬送に使用するキャリアです。
「single wafer shipper」という名称は、メーカーや製品によって収納対象が異なります。裸ウェーハ向けの製品もありますが、YJ COREVIAのTJF-Sシリーズは、ウェーハフレームの個別保管・搬送を主用途とするブリスターボックス型のシングルウェーハシッパーです。
複数枚をまとめて収納するウェーハフレームカセットやFrame Boxとは役割が異なり、評価品やサンプルなど、特定のフレームだけを分けて扱いたい場合に適しています。
YJ COREVIAでは、6インチ、8インチ、12インチのウェーハフレーム向け製品を展開しています。
YJ COREVIAのTJF-Sシリーズはフレーム1枚単位で扱うシッパー
YJ COREVIAでは、TJF-S6、TJF-S8、TJF-S12を、ウェーハフレーム向けのシングルウェーハシッパーとして展開しています。
ウェーハフレームを使用する場合、ウェーハはダイシングテープなどを介してフレームに固定され、その状態のままケースに収めます。
つまり、TJF-Sシリーズをウェーハフレーム用途で使用する場合、管理する単位は、
ウェーハを固定したフレーム1枚
です。
市場では「シングルウェーハシッパー」という名称が裸ウェーハ用製品にも使われるため、製品を選ぶ際には、収納対象と製品仕様を確認することが重要です。
なぜウェーハフレームを1枚ずつ収納するのか
ウェーハフレームは、カセットなどを使って複数枚まとめて搬送することもできます。
一方、試作や評価、サンプルの受け渡しでは、ロット全体ではなく特定のフレームだけを扱うことがあります。
例えば、
- 評価用のフレームだけを別に保管する
- サンプルとして1枚だけ別工程へ移動する
- 特定のフレームだけを取り出して管理する
- 少量のフレームを個別に搬送する
といったケースです。
こうした用途では、複数枚用のキャリアを使用するよりも、必要なフレームを1枚ずつケースに収納した方が管理しやすい場合があります。
また、1ケースに1枚ずつ収納することで、保管や取り扱い時にフレーム同士が直接接触するのを避けやすくなります。
シングルウェーハシッパーは、大量のフレームをまとめて搬送するための製品というより、必要なフレームを1枚単位で扱うためのキャリアと考えるとわかりやすいでしょう。
ブリスターボックス型はどのように使う?
YJ COREVIAのシングルウェーハシッパーは、ウェーハフレームを1枚収納するブリスターボックス型です。
複数のスロットを備えたカセットとは異なり、基本的に1ケースに1枚のフレームを収納して使用します。
そのため、
- フレームごとに分けて管理しやすい
- 必要な1枚だけを取り出して移動しやすい
- ケース単位で保管しやすい
といった使い方ができます。
特に、試作や評価、サンプル管理など、ロット全体ではなく一部のフレームだけを扱う場合に使いやすい構成です。
ウェーハフレームカセット・Frame Boxとの違い
シングルウェーハシッパー、ウェーハフレームカセット、Frame Boxはいずれもウェーハフレームの保管や搬送に使用できますが、一度に扱うフレームの枚数と用途が異なります。
| キャリア | 収納方法 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| シングルウェーハシッパー | 1ケースにフレーム1枚 | 評価、サンプル、個別管理、少量搬送 |
| ウェーハフレームカセット | 複数枚を一定間隔で保持 | 工程内搬送、複数枚の取り扱い |
| Frame Box | 複数枚をまとめて収納するタイプが中心 | 保管、搬送、複数枚の管理 |
どのキャリアが優れているかではなく、何枚のフレームを、どの単位で扱いたいかによって使い分けます。
複数枚をまとめて管理・搬送したい場合はカセットなどが候補になります。一方、評価品やサンプルなど、特定の1枚だけを分けて扱いたい場合は、シングルウェーハシッパーが選択肢になります。

6・8・12インチは何を基準に選ぶ?
YJ COREVIAでは、6インチ、8インチ、12インチのウェーハフレーム向けにシングルウェーハシッパーを展開しています。
ここでいう6・8・12インチは、使用するウェーハフレームのサイズ区分に対応しています。
ウェーハ径とウェーハフレームの外形寸法は同じではないため、ウェーハ径だけで判断せず、使用するウェーハフレームが対象製品に適合するかを確認することが重要です。
標準的なフレームであれば対応インチから候補を絞りやすくなりますが、特殊形状や客製フレームの場合は、実際のフレーム仕様をもとに確認します。
現在使用しているシッパーからの置き換えや、使用中のフレームが標準製品に適合するかわからない場合は、フレームの図面や主要寸法があると比較しやすくなります。
シングルウェーハシッパーが向いているのはどんな場合?
シングルウェーハシッパーを検討しやすいのは、次のようなケースです。
1. 評価・試作
量産ロットとは分けて、評価用や試作用のフレームだけを管理したい場合。
2. サンプルの受け渡し
取引先や別工程へ、特定のフレームだけを渡したい場合。
3. 個別保管
検査後のフレームなどを、ほかのロットとは分けて保管したい場合。
4. 少量搬送
カセットを使用するほどの枚数ではなく、必要なフレームだけを個別に移動したい場合。
5. 現在の1枚用ケースを置き換えたい場合
現在使用しているシングルシッパーの調達先変更や代替品を検討している場合も、候補になります。
この場合は、現在のケース型式や使用しているウェーハフレームの情報があると、標準製品との比較を進めやすくなります。
外部へ発送する場合は、シッパー単体だけでなく、外装梱包を含めた輸送条件も確認します。
YJ COREVIAで製品を確認する際に用意しておきたい情報
YJ COREVIAでは、6インチ、8インチ、12インチのウェーハフレーム向けシングルウェーハシッパーを取り扱っています。
製品選定や現在使用している製品との比較を行う際は、次のような情報があると確認を進めやすくなります。
- 使用しているウェーハフレームのサイズ
- フレームの図面または主要寸法
- 現在使用しているシッパーのメーカー・型式
- 必要なESD条件
- 必要数量
- 主な用途(保管、工程間搬送、サンプル搬送など)
YJ COREVIAの公開資料では、PET/ESD仕様の製品として案内されています。
ESD条件が指定されている場合は、用途側の要求条件と実際の製品仕様を個別に確認してください。
現在使用している製品からの置き換えでは、「6インチ用」「8インチ用」といったサイズ区分だけで候補を決めるのではなく、実際に使用するウェーハフレームとの組み合わせを確認することが重要です。
現在使用しているウェーハフレームの図面や主要寸法、シッパー型式をご共有いただければ、YJ COREVIAでは、6・8・12インチの標準製品と比較するために必要な仕様や、置き換え時の確認項目を整理できます。
シングルウェーハシッパーの製品選定・仕様確認・お見積りをご希望の場合は、YJ COREVIAまでお問い合わせください。
まとめ
シングルウェーハシッパーは、ウェーハやウェーハフレームを1枚単位で保管・搬送するためのキャリアです。
YJ COREVIAのTJF-Sシリーズは、ウェーハフレームの個別保管・搬送を主用途とするブリスターボックス型の製品で、6インチ、8インチ、12インチ向けに展開しています。
ウェーハフレームカセットやFrame Boxとの大きな違いは、複数枚をまとめて扱うのではなく、必要なフレームだけを1枚単位で管理しやすいことです。
そのため、評価、試作、サンプル、個別保管、少量搬送など、ロット全体をまとめて扱う必要がない場面で使いやすくなります。
製品を検討する際は、ウェーハ径だけでなく、実際に使用するウェーハフレームとの組み合わせを確認します。
現在使用しているシッパーがある場合は、そのメーカー・型式やフレーム図面を用意しておくと、候補製品との比較を進めやすくなります。
FAQ
1. シングルウェーハシッパーとは何ですか?
ウェーハやウェーハフレームを1枚単位で収納し、保管や搬送に使用するキャリアです。収納対象や構造は製品によって異なります。
2. YJ COREVIAのTJF-Sシリーズは何に使用しますか?
TJF-Sシリーズは、ウェーハフレームの個別保管・搬送を主用途とするシングルウェーハシッパーです。
3. ウェーハフレームカセットとの違いは何ですか?
シングルウェーハシッパーは1ケースにフレームを1枚収納して使用します。ウェーハフレームカセットは、複数枚のフレームをまとめて扱う場合に使用します。
4. YJ COREVIAでは何インチ用がありますか?
6インチ、8インチ、12インチのウェーハフレーム向け製品を展開しています。
5. 使用中のウェーハフレームに適合するか確認できますか?
対応インチだけでは判断しにくい場合があります。フレームの図面や主要寸法などをもとに、対象製品との組み合わせを確認します。
6. 既存のシングルウェーハシッパーから置き換えられますか?
現在使用しているケースのメーカー・型式や仕様、収納するウェーハフレームの情報をもとに比較します。同じインチ区分でも仕様が異なる場合があるため、個別の確認が必要です。
7. 見積りを依頼する際は何を伝えればよいですか?
ウェーハフレームのサイズ、図面または主要寸法、現在使用しているケースのメーカー・型式、必要数量、ESD条件、主な用途などをご共有いただくと、確認を進めやすくなります。
