2026-07-20

ウエハリングとは?用途・構造・選び方を解説

ウエハリングとは?用途・構造・選び方を解説

ウエハリングとは?用途・構造・選び方をわかりやすく解説

ウエハリングは、ダイシングテープを張り、その上にウェーハを固定してダイシング工程で使用するリング状の治具です。

主に半導体製造の後工程で用いられ、ウェーハのマウント、ダイシング、切断後の保持を支えます。工程によっては、洗浄や検査、ピックアップまで同じフレーム状態で取り扱われることもあります。

ウエハリングがウェーハを直接固定するわけではありません。リングに張ったダイシングテープがウェーハや切断後のチップを保持し、ウエハリングはその外周形状を支えます。

見た目はシンプルですが、外径、内径、厚み、材質、平坦度、ダイシングテープ、使用装置との組み合わせによって、扱いやすさが変わります。

ウエハリングの主な用途

ウエハリングの役割は、ダイシングテープに固定したウェーハを、フレーム単位で搬送・加工できるようにすることです。

一般的には、次の流れで使われます。

1. ウェーハをマウントする

ウエハリングにダイシングテープを張り、その上へウェーハを固定します。

この状態になると、リング、テープ、ウェーハを一つの単位として取り扱えます。

2. ダイシング加工を行う

ウェーハをテープ上に保持したまま、個々のチップへ切断します。

ウエハリングはテープの外周形状を保ち、装置内での搬送や位置決めを支えます。

3. 切断後のチップを保持する

ダイシング後も、分割されたチップはテープ上に残ります。

そのまま次工程へ搬送し、必要に応じて洗浄、検査、ピックアップへ進みます。実際の工程は、使用設備や製造フローによって異なります。

ウエハリングとダイシングテープの関係

ウエハリングとダイシングテープは別の部品ですが、通常は組み合わせて使用します。

部品主な役割
ウエハリングテープの外周形状を保ち、搬送や装置内での取り扱いを支える
ダイシングテープウェーハと切断後のチップを保持する
ウェーハテープ上に固定され、ダイシングや後工程へ進む

リングだけを見て選ぶのではなく、ウェーハ径、テープ仕様、マウンター、ダイシング装置までまとめて確認する必要があります。

ウエハリングには複数の呼び方がある

日本では、同じような製品に複数の名称が使われています。

代表的な呼び方は次のとおりです。

  • ウエハリング
  • ウェハリング
  • ウェーハリング
  • ダイシングリング
  • ダイシングフレーム
  • テープフレーム
  • ウェーハフレーム

メーカー、工場、装置によって呼び方や表記が異なるため、名称だけで同じ製品だと判断するのは避けたほうが安全です。

同じ「ウエハリング」という名称でも、外径、内径、厚み、材質、切り欠き、位置決め形状が異なることがあります。

既存品を置き換える場合は、名称よりも図面や現物サンプルの確認を優先したほうが確実です。

金属製と樹脂製のウエハリング

ウエハリングには、金属製と樹脂製があります。

どちらが適しているかは、必要な剛性、重量、洗浄方法、耐熱性、耐薬品性、使用装置によって変わります。

種類一般的な特徴確認したい点
金属製ウエハリング剛性や寸法安定性を確保しやすく、繰り返し使用を検討しやすい平坦度、重量、耐食性、表面状態、洗浄方法
樹脂製ウエハリング軽量化しやすく、樹脂の種類によって特性を変えられる剛性、耐熱性、耐薬品性、変形、使用装置

金属製は剛性を確保しやすい一方で、材質によって重量や耐食性、洗浄後の管理方法が異なります。

樹脂製は軽量ですが、樹脂の種類によって耐熱性や耐薬品性が変わります。材質だけで判断せず、使用する装置や工程条件まで確認してください。

ウエハリングを選ぶときの5つの確認ポイント

1. ウェーハ径と主要寸法

6インチ、8インチ、12インチなど、対象となるウェーハ径を確認します。

あわせて外径、内径、厚みも確認してください。同じウェーハ径でも、装置や搬送カセットによって対応するリング寸法が異なる場合があります。

2. 切り欠きや位置決め形状

切り欠き、フラット部、穴など、装置の位置決めに関係する形状を確認します。

外径が同じでも、位置決め形状が異なれば使用できないことがあります。

3. 材質

金属製か樹脂製かに加え、重量、剛性、洗浄、耐熱性、耐薬品性、再利用条件を確認します。

4. 平坦度と反り

反りや平坦度のばらつきは、テープの貼り付け、装置内での位置決め、搬送時の安定性に影響する可能性があります。

特に繰り返し使用する場合は、表面状態も確認しておくと安心です。

5. ダイシングテープと使用装置

テープの幅、粘着特性、貼り付け方法がリングに合っているか確認します。

マウンター、ダイシング装置、フレームカセット、ダイボンダーなど、ウエハリングが通る装置や搬送製品も一緒に確認してください。

ウエハリングを選ぶときの5つの確認ポイント

よくある選定ミス

1. ウェーハ径だけで決める

ウェーハ径が合っていても、外径、厚み、位置決め形状が装置と合わないことがあります。

2. 名称だけで同じ製品だと判断する

「ウエハリング」や「ダイシングフレーム」と呼ばれていても、寸法や材質まで同じとは限りません。

3. 搬送カセットを確認していない

リング単体では装置に合っていても、搬送用カセットや収納ケースに入らない場合があります。

4. 図面なしで既存品を置き換える

外観が似ていても、内径、板厚、切り欠き、位置決め形状が異なることがあります。

既存品から置き換える場合は、図面か現物サンプルを確認したほうが確実です。

問い合わせ前に準備したい情報

ウエハリングの見積もりや仕様確認では、次の情報があるとスムーズです。

  • 対応するウェーハ径
  • 図面または主要寸法
  • 希望する材質
  • 使用装置のメーカーと型式
  • ダイシングテープの仕様
  • 使用する搬送カセット
  • 洗浄や再利用の有無
  • 必要数量
  • 既存品の写真またはサンプル
  • 現在困っている点

すべての情報が揃っていなくても、写真、主要寸法、既存品の情報があれば、初期確認を進めやすくなります。

YJ COREVIAのウエハリング対応

YJ COREVIAでは、半導体後工程で使用するウエハリング、ウェーハフレーム、ダイシングフレーム、および関連する搬送・収納製品を取り扱っています。

お客様から提供された図面、主要寸法、装置情報、ダイシングテープ、搬送カセットなどをもとに、製品仕様との組み合わせを確認します。

既存品の置き換えや特注仕様を検討している場合は、図面、写真、現物サンプル、使用装置の情報をご提供ください。

まとめ

ウエハリングは、ダイシングテープを張り、その上にウェーハを固定してダイシング工程で使用するリング状の治具です。

選定時はウェーハ径だけでなく、外径、内径、厚み、材質、平坦度、位置決め形状、テープ仕様、使用装置、搬送カセットまで確認する必要があります。

また、「ウエハリング」「ダイシングリング」「ダイシングフレーム」など、呼び方が似ていても仕様が同じとは限りません。

既存品の置き換えや特注品を検討する場合は、製品名だけで判断せず、図面や現物サンプルをもとに確認してください。

ウエハリングの材質、寸法、使用装置との組み合わせ、特注仕様については、YJ COREVIAまでお問い合わせください


FAQ

1. ウエハリングとは何ですか?

ウエハリングは、ダイシングテープを張り、その上にウェーハを固定してダイシング工程で使用するリング状の治具です。

2. ウエハリングとダイシングフレームは同じですか?

同じような製品を指して使われることがあります。ただし、メーカーや装置によって名称や仕様が異なるため、図面や寸法の確認が必要です。

3. ウエハリングにはどのような材質がありますか?

主に金属製と樹脂製があります。必要な剛性、重量、耐熱性、耐薬品性、洗浄方法、使用装置に合わせて選びます。

4. ウエハリングはウェーハ径だけで選べますか?

ウェーハ径だけでは選べません。外径、内径、厚み、平坦度、位置決め形状、テープ仕様、使用装置も確認する必要があります。

5. 見積もりにはどのような情報が必要ですか?

ウェーハ径、図面、主要寸法、材質、使用装置、ダイシングテープ、必要数量、既存品の写真やサンプルがあると確認しやすくなります。

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