
ステンレス鋼の見分け方|SUS200・300・400系の違いを解説
ステンレス鋼は、台湾の国家標準であるCNS-8499-G3164に基づき、主に成分(クロム・ニッケル・マンガン)や耐食性、加工特性によって分類されます。
一般的には、以下の3つのシリーズに分けられます:
この分類は、耐腐食性・安全性・用途選定において非常に重要な判断基準となります。
SUS200系ステンレス:低コストだが用途に注意
SUS200シリーズ(201・202など)は、ニッケル含有量を抑え、マンガンを多く含むことでコストを下げたステンレス鋼です。
主な特徴
- ニッケル含有量が少ない(低コスト)
- マンガン含有量が高い
- 延性(加工性)がやや低い
- 磁性がある場合もある
本来は、建材(ドア・窓枠・構造部材)などの用途に適しています。
しかし、一部ではコスト削減のために調理器具へ使用されるケースもあり注意が必要です。マンガンは高温や酸性環境下で溶出する可能性があり、長期的な接触は人体への影響が懸念される場合があります。
👉 ポイント:200系は食品用途には適さない場合がある
SUS300系ステンレス:食品・医療に最適な高品質材
SUS300シリーズ(特に304・316)は、最も広く使用される高品質ステンレスです。
SUS304(18-8)
- クロム18%+ニッケル8%
- 優れた耐腐食性・耐酸性
- 食器・厨房設備に最適
SUS316
- クロム18%+ニッケル14%+モリブデン約3%
- 304よりさらに高い耐腐食性
- 医療機器・食品工場・高級設備向け
また、表面仕上げも用途に応じて選択可能:
- No.2B(マット)
- BA(光沢)
- No.8(鏡面)
👉 ポイント:300系は安全性・耐久性ともに最も優れる
YJ Coreviaでは、標準製品およびカスタム製品において、主にSUS304材質を採用し、品質と信頼性を確保しています。

SUS400系ステンレス:磁性あり・錆びやすい特性
SUS400シリーズ(例:430)は、ニッケルをほとんど含まないステンレス鋼です。
主な特徴
- 磁性あり(磁石に反応)
- コストが低い
- 耐腐食性は300系より低い
食品用途にも使用されることはありますが、酸性環境や水分によって錆びやすいため、適切なメンテナンスが必要です。
👉 洗浄後に黒い汚れが付着する場合は、酸化が進行している可能性があります。

SUS200・300・400系の違いを簡単比較
| 項目 | 200系 | 300系 | 400系 |
|---|---|---|---|
| コスト | 低い | 中~高 | 低い |
| 耐腐食性 | 低~中 | 高い | 低い |
| ニッケル含有量 | 少ない | 多い | ほぼなし |
| 主な用途 | 建材 | 食器・医療 | 家電・部品 |
👉 結論:最もバランスが良いのは300系ステンレス
ステンレス鋼が錆びにくい理由
ステンレス鋼の耐食性は、主に以下の元素によって決まります:
- クロム(Cr):表面に酸化皮膜を形成し腐食を防ぐ
- ニッケル(Ni):耐酸性・耐アルカリ性を向上
特にニッケル含有量が多い300系は、外部環境からの腐食に最も強い材料です。
用途別おすすめステンレス材
用途に応じた最適な選択が重要です:
- 食器・厨房設備 → SUS304 / SUS316
- 建築・構造材 → SUS200系
- 家電・コスト重視 → SUS430
ステンレス製品の代表例
ステンレス鋼は幅広い分野で使用されています:
- ウェハーフレーム(wafer frame / dicing ring)
- ゴミ箱・収納設備
- ステンレス棚・作業台
- シンク・厨房設備
- 郵便受け・屋外設備
まとめ:正しい材料選択が品質を左右する
ステンレス鋼は一見同じように見えますが、成分・特性・用途によって大きく異なります。
特に、
- 安全性を重視するなら → 300系
- コスト重視なら → 200系・400系
といった選び方が重要です。
👉 適切な材料選定は、製品の耐久性・安全性・性能を大きく左右します。
