2022-03-11

ステンレス鋼の違いを解説|SUS200・300・400系の特徴

ステンレス鋼の見分け方|SUS200・300・400系の違いを解説

ステンレス鋼は、台湾の国家標準であるCNS-8499-G3164に基づき、主に成分(クロム・ニッケル・マンガン)や耐食性、加工特性によって分類されます。

一般的には、以下の3つのシリーズに分けられます:

シリーズマンガン (Mn)クロム (Cr)ニッケル (Ni)
200 シリーズ5.5 ~ 1016 ~ 193.5 ~ 6
300 シリーズ2.0 以下15 ~ 266 ~ 28
400 シリーズ1.0 以下11 ~ 320 ~ 0.6

この分類は、耐腐食性・安全性・用途選定において非常に重要な判断基準となります。

SUS200系ステンレス:低コストだが用途に注意

SUS200シリーズ(201・202など)は、ニッケル含有量を抑え、マンガンを多く含むことでコストを下げたステンレス鋼です。

主な特徴

  • ニッケル含有量が少ない(低コスト)
  • マンガン含有量が高い
  • 延性(加工性)がやや低い
  • 磁性がある場合もある

本来は、建材(ドア・窓枠・構造部材)などの用途に適しています。

しかし、一部ではコスト削減のために調理器具へ使用されるケースもあり注意が必要です。マンガンは高温や酸性環境下で溶出する可能性があり、長期的な接触は人体への影響が懸念される場合があります。

👉 ポイント:200系は食品用途には適さない場合がある

SUS300系ステンレス:食品・医療に最適な高品質材

SUS300シリーズ(特に304・316)は、最も広く使用される高品質ステンレスです。

SUS304(18-8)

  • クロム18%+ニッケル8%
  • 優れた耐腐食性・耐酸性
  • 食器・厨房設備に最適

SUS316

  • クロム18%+ニッケル14%+モリブデン約3%
  • 304よりさらに高い耐腐食性
  • 医療機器・食品工場・高級設備向け

また、表面仕上げも用途に応じて選択可能:

  • No.2B(マット)
  • BA(光沢)
  • No.8(鏡面)

👉 ポイント:300系は安全性・耐久性ともに最も優れる

YJ Coreviaでは、標準製品およびカスタム製品において、主にSUS304材質を採用し、品質と信頼性を確保しています。

SUS200, SUS300, SUS400

SUS400系ステンレス:磁性あり・錆びやすい特性

SUS400シリーズ(例:430)は、ニッケルをほとんど含まないステンレス鋼です。

主な特徴

  • 磁性あり(磁石に反応)
  • コストが低い
  • 耐腐食性は300系より低い

食品用途にも使用されることはありますが、酸性環境や水分によって錆びやすいため、適切なメンテナンスが必要です。

👉 洗浄後に黒い汚れが付着する場合は、酸化が進行している可能性があります。

SUS200・300・400系の違いを簡単比較

項目200系300系400系
コスト低い中~高低い
耐腐食性低~中高い低い
ニッケル含有量少ない多いほぼなし
主な用途建材食器・医療家電・部品

👉 結論:最もバランスが良いのは300系ステンレス

ステンレス鋼が錆びにくい理由

ステンレス鋼の耐食性は、主に以下の元素によって決まります:

  • クロム(Cr):表面に酸化皮膜を形成し腐食を防ぐ
  • ニッケル(Ni):耐酸性・耐アルカリ性を向上

特にニッケル含有量が多い300系は、外部環境からの腐食に最も強い材料です。

用途別おすすめステンレス材

用途に応じた最適な選択が重要です:

  • 食器・厨房設備 → SUS304 / SUS316
  • 建築・構造材 → SUS200系
  • 家電・コスト重視 → SUS430

ステンレス製品の代表例

ステンレス鋼は幅広い分野で使用されています:

  • ウェハーフレーム(wafer frame / dicing ring)
  • ゴミ箱・収納設備
  • ステンレス棚・作業台
  • シンク・厨房設備
  • 郵便受け・屋外設備

まとめ:正しい材料選択が品質を左右する

ステンレス鋼は一見同じように見えますが、成分・特性・用途によって大きく異なります。

特に、

  • 安全性を重視するなら → 300系
  • コスト重視なら → 200系・400系

といった選び方が重要です。

👉 適切な材料選定は、製品の耐久性・安全性・性能を大きく左右します。

 

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