2022-12-30

YJ ステンレスの成長戦略|INSIDE独占取材

YJステンレスの成長戦略|INSIDE独占取材

1983年に創業したYJステンレス(正言権業ステンレス)は、40年以上にわたりステンレス加工分野で実績を積み重ねてきました。カスタマイズ対応を強みとし、ごみ箱やシンクなどの生活設備から、商業施設・交通インフラ・ハイテク産業向け製品まで幅広く展開しています。

その製品は、新幹線駅や地下鉄、大型百貨店、観光地、さらにはハイテク企業の施設など、世界各地で採用されており、グローバル市場において高い信頼性を確立しています。

近年では、事業領域をさらに拡大し、半導体産業向けのウェハーフレーム(wafer frame / dicing ring)の開発にも注力。従来のステンレス製品からハイテク分野へと進化し、技術力と製造力を融合した新たな成長フェーズに突入しています。

YJ ステンレス

伝統産業からの脱却:デジタル転換への挑戦

従来、多くの伝統産業は訪問営業や紹介(口コミ)に依存し、オンラインでの集客やブランディングが弱い傾向にありました。

YJステンレスもかつては同様に、簡易的なウェブサイトのみで情報発信を行っており、新規顧客の獲得には限界がありました。

この課題を転換したのが、2013年に営業チームへ参画した総経理・林佑嘉氏の存在です。同氏は早期にデジタルの重要性を見抜き、企業の成長戦略としてデジタルマーケティングへの本格投資を決断しました。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の実行

YJステンレスは、単なるウェブサイト刷新にとどまらず、データドリブン経営へと舵を切りました。

主な施策:

  • コーポレートサイトの全面リニューアル
  • 製品ビジュアル・UI/UXの最適化
  • SEO対策(検索エンジン最適化)の強化
  • ウェブ解析ツールによるトラフィック分析
  • 社内データ活用文化の構築

これにより、従来の「待ちの営業」から「検索で見つけられる企業」へと変革を遂げました。

YJ ステンレス

成果:デジタルが生み出したグローバル成長

デジタルマーケティングへの継続的な投資の結果、2021年までに新規顧客の約70%がオンライン経由で獲得されるまでに成長しました。

さらに、TSMC、Samsung、SONY、日立などのグローバル企業とも、代理店・サプライチェーンを通じて取引関係を構築しています。

現在では、マーケティング予算の約99%をデジタル領域に集中。その理由は明確で、

  • 効果がデータで可視化できる
  • ROI(投資対効果)が明確
  • グローバル市場へ即時アプローチ可能

という、従来の展示会中心の営業とは異なる圧倒的な優位性にあります。

YJ ステンレス

まとめ:デジタル戦略が導く次世代の製造業

YJステンレスの事例は、伝統産業でもデジタルトランスフォーメーションによって成長できることを示しています。

今後も、半導体関連製品(ウェハーフレーム)や高付加価値ステンレス製品を軸に、グローバル市場での存在感をさらに高めていくでしょう。

製造業の未来は、技術力だけでなく、デジタル戦略との融合によって決まる時代に入っています。

リンク: https://www.inside.com.tw/feature/awoo-martech/25453-jenyen

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